「祖母の徘徊体験から考える愛知県の認知症鉄道事故問題」をみんなの介護へ執筆しました。
下記URLを是非ご覧ください。
https://www.minnanokaigo.com/news/kaigo-text/home-care/no83/
※ 下記の記事は以前書いたものを微修正しました。
「祖母の徘徊にデイサービス職員、マンション大騒ぎ」
祖母がいつもお世話になっているお泊りデイサービスの50代位の男性職員さんが
「ちょっときて、ちょっときて」と言うので下に降りました。
すると、「誰か助けて、私この人にいじめられているんです」と大声で叫ぶ祖母の姿。
不思議そうにみつめるマンションの中年女性3人組。
また情緒不安定で徘徊すると思い、そのまま帰宅させず一緒に散歩させようと決意しました。
それまでに何度も徘徊を体験し付き添い(
祖母が徘徊する理由は・・・「私はここにおっていいんかいな」 (1/1)| 介護ポストセブン
、
認知症の祖母の「徘徊」に口出しせず付き添ってみたら… (1/2)| 介護ポストセブン
)で慣れてきた、人間って不思議。
私が「ばあちゃんそなへん少し歩こか」、祖母も待ってましたかのように「あの人(デイサービスの50代位の男性職員)がね、小学校に行かせてくれないからね、怒ったのよ、喧嘩したの。行くわよ小学校」と言ってきたのです。
「じゃあ一緒に行こか」と近くのお店まで散歩することになりました。
約10分歩き、近所のお店でコーヒー1杯を一緒に飲みながら、帰ると言うと思ったが甘くはなく・・・。
祖母は「ちょっと、小学校でね、盆踊りがあるらしいんだけどね電話してくれる?何時に行くか、いつ行くか?」と気になる様子。
私は「小学校の盆踊りは明日ですか?明後日ですか?、ああ明後日の9時からわかりました」と小学校職員のなりすましをしました。
私の対応でなんとかおさまるかと思いきや、祖母は「少し変わってくれるかな?」と言ってきた。
まさかの展開に困惑し、私は咄嗟に思いついた104番(番号案内)に電話をしました。
「番号案内オペレーターVS祖母VS私」
「あのー盆踊りの方ですか?何時からでしょう?」と祖母がオペレーターに聞きました。
オペレーターは「お客様どちらへおかけでしょうか?番号案内です」と。
祖母は認知症が最近進行し、バナナと化粧品の区別すらつかない状態。
このまま終わるかと思いきや「すいません、どちらさまですか?ここはなんという番号ですか?番号案内?」と言ってきたのです。
私は再び祖母から電話を変わり、小学校の職員になりすまし、「あー明日の9時からですよね、よろしくお願いします」と言って切電。
小声で事情を説明するとオペレーターの方は「そのようなご事情で。わざわざありがとうございます」と丁寧に対応してくれました。
祖母はしばらくすると精神的に落ち着いてきたのか電話で対応してくれ満足した様子。
「明日の昼頃一回みにいってみようね、さあ帰ってご飯食べよ、腹へった」と私に言ってきました。
その後ゆっくり歩いて帰りながら、帰宅の途についたのです。
「認知症なりすましダイヤル導入検討を」
警視庁のまとめによると、2017年に認知症かその疑いで行方不明になり警察に届出件数は前年より431人多い1万5863人と5年連続で1万人を超え過去最多。
今後も増加の一途をたどる予想だ。
祖母の今日のような出来事に悩んでいる人も少なくないだろう。
私は認知症の徘徊対策の一つとして、「認知症徘徊なりすましダイヤル」を提案します。
祖母の徘徊は半年程前からあり、だんだん慣れてきたが初心者や性格的に芝居ができない人もいると思うのです。
その為に一本電話番号があれば随分助かるのではと。
被介護者と介護者と介護施設が少しでも楽になれるでしょう。