鉄道模型業界の光と陰を取材

「うめきた鉄道模型フェスタ2018inグランフロント大阪」のイベントに参加した。
いろいろなプラレールを無料でみて写真が撮れるブースには人が入れないほど大盛況であった反面、鉄道模型やプラレールなどを購入するブースはさほど人気はなかったように思う。
鉄道模型業界の光と陰を追った。
 

「人で動けないぐらいでした」鉄道模型会社社員大喜び」

私は、幼い頃は母親や祖母に聞くと「阪急電車のプラレールが欲しい、欲しいって毎日のように言っててよくプラレールを組み立てたわ」とたまに思い出話のように笑われる。
阪急電車の沿線に住んでいて学生の頃8000系のセミクロスシートに乗りたくて電車のホームでずっと待っていたり、トワイライトエクスプレスで大阪から札幌まで乗車したことがある。
東海道新幹線で東京へ行ったり、大阪へ帰る際は始発・終着駅直前でのみ流れるTOKIOの「AMBITIOUS JAPAN」が聴きながら東京~品川間の車窓が楽しみたいがためだけに時間がある時は始発着を東京駅にしている。
熱狂的な鉄道ファンではないが、旅先や出張先で極力電車に乗っているというレベルだ。
そんな私が先日偶然広告を目にし久々に鉄道のイベントに参加した。
鉄道模型の恐るべき進化に圧倒された。
例えば、京都の五重塔を精巧に作られたセットに東海道新幹線、貨物、近鉄電車などが同時走行していたり、阪急電車と昨年10月ラストランした103系環状線やドクターイエローが交差する鉄道模型ならではのシーンの連続に多くの鉄道ファンが魅了されていた。
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また、会場には株式会社トミックスの運転モードのボタンを押すと複数列車の自動運転が楽しめる「TNOS新制御システム」や天賞堂の汽笛や列車自動停止装置(ATS)警報を鳴らすと本物さながらの音を出しながら走る「DD551形800番台」など独創的な鉄道模型が続々と登場した。
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さらにKATOが287系「パンダくろしお Smile アドベンチャートレイン」や「 221系リニューアル車〈大和路快速〉(完全新規金型)」 が今夏に発売されることが会場内で発表されるサプライズがあった。
 
会場の鉄道模型会社の社員曰く「午前中は人がいっぱいで動けないぐらいでした。子供さんとお父さん・お母さんの家族連れといわゆる男性の鉄道ファンが大半でしたね。ありがたいです」と笑いながらイベントの盛況ぶりを喜んでいた。
鉄道模型ファンが多いKATOの社員に「トワイライトエクスプレスやドクターイエローの鉄環状線道模型は実現しないのか?」と聞いてみた。
すると社員は「おかげさまでこれらの列車の鉄道模型は大変人気がございます。いろいろ特別な手続きが必要となったりするので難しい面もありますが、現在社内で増産を検討中です。しばらくお待ちいただければ」と答えた。
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「3万円超の高額プラレールや鉄道模型に購入が二の足」
矢野経済研究所が実施した消費者アンケートでは「鉄道模型オタク」を自認した人数だけでも約67万人いると推計された。
内訳をみると40代と60代が20.8%で一番多かったのが20代の24.8%と20代が一番多かった。
そして鉄道模型の年間金額模型費用をみると25891円で、45.5%が0円、次いで1~5万未満が23.4%だった。
会場には鉄道模型販売エリアがあったが、比較的リーズナブルな模型でも一つが5000円以上の商品が多く、中には5万円を超える商品も数多くあり、若年層の平均的な所得を考えれば、購入するにはややハードルが高い印象をもった。
KATOの社員に「今日すごい人手でよく売れたんじゃないですか?」と聞くと「うーん。もっと売れてほしいですけどね」と苦笑いしていた。
 
実際模型販売ブースに注目していると模型を購入していく人たちの姿は私が確認したところではチラホラといる程度だった。
60代位の老夫婦は「孫が喜ぶだろうと思うから、一個買っちゃおうかな」と3万円超、40代位の男性は「フェスタで子供にせがまれちゃって。これ一つ」と2万程の模型を購入していた。
 今回の鉄道模型フェスタや統計をみていると「無料でみるのは楽しいけど、高いお金を出してまで購入する」人たちはまだまだ限られているといえるだろう。
前述したとおり、筆者も一鉄道ファンとして鉄道模型業界の奮闘を期待し、今後も鉄道のイベントや魅力を記事に書いたりしながら、応援していきたい。

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