その他(取材等) 介護

介護施設や病院の面会へ夕方に行くと喜ばれる理由

投稿日:2020年1月10日 更新日:

祖母が認知症の進行で精神科病院へ入院し約1年。

私は最低週1回ですが、祖母が入院する病院へ極力夕方に面会へ行きます。

面会室で待っていると、祖母が「あんた、来てくれたんかいな」と私をみて号泣。 

看護師が「この人(筆者)誰やった?」と聞くと、祖母が「ひのまちこさん」と自信をもって答えました。 

私が「今日はひのまちこさんか、この間はたなかよしこさんやったな」とつっこむと病室に笑いがおきます。 

私が週1回面会へ通い続け約1年、今ではすっかり見慣れた光景になりました。 

祖母の入院先の夕食が18時からですので、だいたい17時30分位に行き、一緒に夕食を食べます。

そうすると、介護士や看護師から「よくご協力いただきましてありがとうございます」と言われる時があります。

そこで、なぜ私が夕方に面会へ行くと喜ばれるか理由を書いていきます。

明日から3連休という方も多いと思いますので、是非参考にしてみてください。

「食事介助1食に1時間かかることも、介護現場の壮絶な実態」

祖母は主治医、看護師、介護士の皆さんに誠心誠意介護していただいているのですが、認知症が進んでしまいました。 

祖母の認知症の症状は私と母親の事を思い出すのは稀ですし一日中車椅子生活、食べ方や飲み方も完全に忘れました。

また、尿や便はトイレに行かずほぼ1日オムツやパッドの中でするようになりましたし、服を一枚着ることもできません。 

これに加えて、日や時間によっては職員の介護を拒否することも・・・。 

ある日のメニューはお粥お茶碗半分、プリン、お豆腐をつぶした食べ物。 

祖母が比較的好きなお粥とプリンを何口か食べさせると、順調に口に入っていきました。 

ところが、祖母が何口か食べたところで口を閉じました。 

夕食開始早々、祖母がエプロンを口の上にもってきました、「ごちそうさま」の合図です。 

私が「ばあちゃん、もうお腹いっぱいなん?」と聞くと、「いっぱい」とピシャリ。 

お粥数口とプリン少々とあまり食べていなかったので、私が「ばあちゃん(祖母)、もうちょっと食べな、はいあーん」と口に入れようとすると大声で激怒したのです。 

ちょうど今から1年程前、祖母の在宅介護の限界を感じた1つに食べ方を忘れてきた失行状態になりました。 

お箸・フォーク・ナイフの使い方、ペットボトルの飲料を飲まずかんだり・・・。 

老健へ入所後、認知症の進行や老化でますます食事ができなくなり現在、食事全介助が必要です。 

祖母が精神科病院へ入院し食事を拒んだのは何度かありますが、ここまで激しく抵抗したのは記憶にありません。 

一般的に認知症の人が食事を拒否する原因に食べ物が否かを判断できない失認や飲食物が飲みこみにくくなる嚥下障害や体調が悪いなどがあげられます。 

読者さんの間で「昼食を食べさせるか、食べさせるのは介護士さんや看護師さんプロに任せたらいいじゃない」と思う人がいるでしょう。 

私がなぜ夕食前に面会へ行くかといえば、施設や病院(祖母の場合病院)でお世話になっている以上、家族がせめて夕食介助ぐらいサポートをするのが当然と思っているからです。 

介護施設や夕方ごろになると職員の数が大幅に減り、職員3人に利用者50人程度でみている施設がザラにあります。 

前述した通り祖母のような重度の認知症患者に食事を提供するのはとても手間や時間がかかることが多く、1食に1時間程かかるケースも稀ではありません。 

認知症の人は夕方以降急に泣いたり、大声を出したり、暴れたり、帰宅願望が強くなり不穏や情緒不安定になりやすい傾向があります。 

「介護士と介護経営者に夕食だけ食事拒否をする理由を取材すると」

祖母のように夕食だけ食事を拒否する傾向がある人を知る現場の介護士や介護経営者に話を伺いました。 

ある介護士が「薬で満腹感があるのかもしれませんよ。病院は朝、昼、夜の食間が短く昼と夜の間におやつタイムがある施設が多く圧迫感があるのではないでしょうか。夕朝が12時間以上朝をよく食べる場合が多いです」 

なるほどと思いました。 

祖母は在宅介護の時、食後に抑拡散など漢方ではなく錠剤を服用していたのと夕食の時間は19時~19時30分位、現在の精神科病院の夕食時間が18時前で在宅より1時間早いのです。 

私が在宅介護していた時、祖母に日中、夜間問わず食欲が旺盛で夜中から早朝にかけて冷蔵庫の開け閉めを繰り返し、パンや果物を食べさせていました。

3連休は新年会などプライベートの日程を組まれている方々もいらっしゃると思いますが、是非夕方に面会へ行くのも検討して下さい。

介護施設・病院と利用者家族、お互いが協力する「共助」の意識が少しでも世の中に広がりますように!!!

Youtubeでこの記事に関する動画を公開中。(Youtubeチャンネル登録、高いいね是非お願いします、登録者1000人に達しないと生配信やゲスト配信ができないからです)https://www.youtube.com/watch?v=9CC2w7isEVw

ほんまやで~ほんまやで~

-その他(取材等), 介護

執筆者:


  1. 徳永美加 より:

    介護士として、10年以上利用者様のお世話をさせていただいております。おっしゃるとおり、夕食時に来てくださり、食事介助を家族様にお手伝いいただけると、本当に助かります。感謝の気持ちで一杯です。やっていただいている分、ゆとりを持って、他の利用者様の介助が出来ます。ありがとうございます。

  2. もこ より:

    現役の頃遅出1人が夕方の食事介助役と決まってて多いときにはお年寄りの患者さま介助8,9人 よく食べ物を詰まらせなかったことか・・今考えてもぞっとする。食事が終わるとマウスケア(肺炎防止に重要)暴言を吐いてさせてくれなかったりいろんな患者さまが。。。。ご家族が食べさせていただけると本当にありがたい。最低見ててくれるだけでもなのです。

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関西出身。株式会社CSK(HP制作会社)やCSKマーケティング(放送・通信業)を経て、30歳過ぎから母親がガン・脳梗塞等で認知症祖母シングル在宅介護6年経験。2019年1月祖母は、認知症進行で精神科病院へ入院後2020年11月療養病院へ転院。緊急対応や週1回面会。2017年頃からフリーライター、メディア評論家、時折テレビの仕事など幅広く活動。日総研認知症ケアやみんなの介護は連載3年目の他デイリースポーツ・ヤフー等多数掲載。2020年、メディア出演や12月 『おばあちゃんは、ぼくが介護します』(株式会社法研)を出版。ツイッター @torata_t Youtube ほんやまで新聞Youtubeチャンネル – YouTube

 

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