ライター奥村シンゴの介護、メディア、社会を語る

祖母介護7年目、元放送局通信メディアコールセンター出身の奥村が介護、メディア、社会問題中心に独自取材、考察。

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池袋の母子死亡事故、介護経験者が10連休中家族に考えてほしい3つのこと

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19日、東京・池袋で乗用車が歩行者などを次々とはね、母親の松永真菜さん(31歳)と長女の莉子ちゃん(3歳)が死亡し、男女12人が重軽傷を負った事故。 警視庁がメーカー立会いのもと飯塚の乗用車を点検したが、アクセルやプレーキに異常はなかったことがわかった。 乗用車を運転していた87歳の旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87歳)は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで任意で調査中。 30歳過ぎから6年間ほぼ1人で認知症の祖母を在宅介護を経験した筆者(https://citrus-net.jp/article/80703)からみれば、飯塚と飯塚の嫁や息子の責任は重大と考える。 としてGW中に家族で是非考えてほしいことが3つある。

認知症の家族の責任、1年に1回検査の必要性、在宅介護か施設に預けるか。

それぞれについて体験談を交えながら詳しく説明していくのでもし共感していただければ、是非拡散をお願いしたい。

「認知症の兆候を見抜くのは家族の責任」

1年前、飯塚本人が「運転をやめる」と言ったり、近所の住人から「車庫入れは危ないと思った」と心配されていた。 87歳と高齢であることも去ることながら、すでに飯塚や飯塚の周囲は老化や認知症の兆候を察知していたのだろうが今まで大きな事故がなく過信していたのだろう。

からすれば、老化や認知症の兆候は見抜けるし「少しでもおかしい」と思えば早急に脳神経外科や認知症専門外来へ連れて行くのは家族の責任。 祖母の場合、筆者の弟の子供の写真に向かって「早くご飯と飲み物をあげなさい、かわいそうに死んじゃうじゃない」と言い出した。 「これはおかしい」と思った筆者が祖母を病院に連れて行こうとしたが拒否された。 ケアマネージャーに相談したら、「区の年1回の健康診断と言ってみてください」とアドバイスをうけたので、祖母に試してみるとすんなり納得。 ケアマネージャー曰く「誰もが受診している」というのがポイントだそうだ。

「認知症は数ヶ月から1年単位で急進行することも、年1回は検査受診を」

飯塚は2年前の平成29年に75歳以上が義務づけられている運転免許の更新時にうけた認知症機能検査で「記憶力や判断力に問題はない」と判定。 しかし、認知症は数ヶ月から1年単位で急進行する場合がある。 祖母は昨年夏頃から着衣着脱、トイレの仕方、異食、箸の持ち方などを忘れたり、毎日のように部屋を散乱させるなどした。 わずか数ヶ月の間に認知症が急に進行してしまった、原因はいまだに不明。 祖母の主治医によれば、原因不明で急に認知症が進行するケースは「薬の副作用、転倒・骨折・病気で入院、原因不明で進む場合」があり、けっして珍しくないという。 認知症機能検査のみではなく脳神経外科や認知症専門外来を半年から1年に1回は受診することをオススメする。

「在宅介護か施設に預けるか必ず決める」

親子は他人の始まり」ということわざがあるようにいざ身内で介護が必要になるともめたり、在宅介護か施設に預ける両方を放棄する家族も少なくない。 筆者の家族は祖母が認知症を発症し介護が必要になり話し合った。 筆者に対して「一番可愛がってもらったやろ」、「結婚して子供もいるから無理」、「独身は筆者だけだし」と誰も面倒をみたり、お金を払う気がなかった。 飯塚の家族もおそらく介護の事についてあまり真剣に話しあっていなかったのだろう。 飯塚は免許を返納しておらず、住人に「運転をやめる」と漏らしていたのに運転を続けていた。 本人が元気な間に在宅介護か施設に預けるか、在宅の場合主介護者や協力者は誰がやるのか、施設の場合誰がお金を払うのか明確に決めてしまおう。 話し合っても解決が難しい場合は役所、地域包括センター、弁護士など第三者をはさむという手もある。 後々、トラブルにならないよう早期解決が重要だ。

3歳の幼い子供と31歳の若い命を残酷にも一瞬で奪った今回のような事故を二度と起こさないようにするには、本人はもちろん家族の責任も重大である。 本人が元気なうちに在宅介護をするのか施設に預けるのか話しあって解決しておく。 そして、在宅介護をする場合認知症は徐々に進行するとは限らず急に進行する可能性があるので早期受診と定期受診をお忘れなく。 GW10連休、普段仕事や育児などで忙しい家族が集まり話せる絶好の機会に是非時間を作り考えてほしい。 「必死に生きていた若い女性と、3年しか生きられなかった命があったことを現実に感じ、少しでも不安がある人は運転しないという選択肢を考えてほしい。それが世の中に広がれば、交通事故被害者が減るかもしれず、妻と娘も浮かばれると思う」 遺族の夫の言葉を無駄にしないためにも。

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