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介護サービス利用拒否時の対処法をケアマネジャー20年が伝授

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昨年、新型コロナの感染を恐れ、介護者がデイサービスなど通所介護サービスの利用控えが相次いでいる。

厚生労働省が全国1700事業所への調査では、去年の7月末時点で81.7%の事業所が「利用を控えた高齢者がいた」と回答(参照 新型コロナ 介護サービス利用控え 身体・認知機能の低下懸念 | 新型コロナウイルス | NHKニュース )。

また、時事通信の調査によれば、要介護者の要介護度区分変更申請の件数が急増していることがわかった。

2019年と比較し、2020年4~5月の緊急事態宣言解除後、前年同月比17.9%増と急激に増加。9月21.7%、10月23.3%増となった。

参照 (高齢者要介護度、全国的に悪化か 区分変更申請、緊急宣言後に急増―時事通信調査:時事ドットコム (jiji.com)

高齢者のフレイル(加齢で認知機能や運動能力の低下等)も低下する懸念がある。

また、要介護者が「万が一コロナに感染したらどうしよう」と不安や恐怖に苛まれるのは無理ないが、介護者にとって介時々休まれては休息できず心身がもたない人がいるだろう。

筆者は、30歳過ぎから6年間、認知症の祖母の在宅介護をほぼ1人で経験した。

その際、祖母が私に「今日は(介護施設)へ行きたくない、シンゴと一緒にいる」と言う時があり、ケアマネージャーからアドバイスをもらったので、参考にしてもらえれば幸いだ。

「介護サービスを拒否する場合、仕事へ行くと言ってみる」

施設で職員さんと祖母

ある日祖母は、弟の子供の写真に向かって「早く食べ物をあげなさい、この子死んじゃうでしょ、かわいそう。よしよし」と言った。

筆者は、祖母を急いで脳神経外科へ連れて行き、主治医から「初期から中等程度のアルツハイマー型認知症」と診断。

筆者は、祖母に要介護認定をうけてもらい、「要介護1」の判定が出たので、ケアマネージャーを通じて介護サービス利用の手続きをした。

そして、筆者は祖母に「運動や体操をしたり、みんなとお話したり、美味しい食べ物も食べられ楽しいで」と説明。

ところが、祖母は、「なんで私がそんなところに行かないといけないの?あんた、あの人(ケアマネージャー)にそそのかされているんでしょ?私は、シンゴと家にいたらいいんやないの」と施設利用に難色を示した。

突然、今日から「見ず知らずの場所へ行ってくださいね」と言われても、納得する人の方が少ないだろうし、住み慣れた家で過ごしたい気持ちは理解できる。

しかし、せめてデイサービスへ行ってくれないと、筆者が心身共に休息できる時間がほとんどとれない・・・。

祖母は、昭和一桁生まれで第二次世界大戦中に中国から富山へ疎開後、18歳から日本電信電話株式会社(現在のNTT)へ就職し、定年退職後70歳過ぎまで働き続けたいわゆる職業人。

ケアマネージャーが筆者に「おばあさま(祖母)は、長年働いてこられましたので、デイサービスへ行くのを仕事と置き換えてみてはいかがでしょうか?」と提案してきた。

面白い発想だと思い、早速取り入れてみたら、祖母が徐々にデイサービスへ行くようになっていった。

要介護者にとって慣れない場にどうやって通ってもらうかは、”介護者とケアマネージャーの共同作業”といえるだろう。

「30分前にヘルパーを呼ぶ」

介護者が「仕事に行くで」といっても、要介護者が介護サービスを利用したがらないケースがある。

そうした場合、介護サービスを利用する30分前にヘルパーを呼んでみるのもオススメだ。

ヘルパーといえば、身体介護(排せつ・服薬など)や生活援助(買い物・掃除など)をサポートするが、要介護者を介護施設へ連れて行く心の準備もしてくれる場合がある。

祖母のケアマネージャーが「今まで担当してきた人でおばあさまと似たようにデイサービスへ行くのを嫌がる人がどうしてもいます。当日、シンゴさんのご負担が増えないようヘルパーをつけておきましょう」と勧められた。

これが効果抜群だった。

祖母が介護サービスへ行く予定の30分前にケアマネージャーが我が家を訪れる。

そして、ヘルパーが祖母に「さあ、今日は皆さんとご一緒に折り紙を折るらしいですよ、楽しみですねえ」と話しかける。

祖母は、「今日はお仕事がお休みなんですよ、シンゴと喫茶店へ行く予定をしているのよ」と返答。

祖母の返答に対し、ヘルパーが「お休みは明日ですよ。今日行けば明日はシンゴさんと一緒に過ごせますね、よかったですね」と切り返す。

祖母は、「そうなんですか?それじゃ用意しようかいな、シンゴくん、給料日につけといてね」と答える。

ヘルパーのおかげで、祖母の気が乗らない日も極力デイサービスへ連れて行ってもらい、筆者は休息できた。

本人が介護サービスを嫌がるのは、職員やサービス内容そのものに原因の場合があるのでケアマネージャーや施設職員に定期的に確認が必要だ。

だが、そうでない場合、ちょっとした一工夫で要介護者はフレイルの防止、介護者は、レスパイトできる可能性が拡がるので試してみてほしい。

ツイッター @torata_t 、Facebook 奥村シンゴで検索 Youtube (1) 重度認知症でも感情は生き続ける瞬間 – YouTube

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ホンマルラジオ出演

関西出身。株式会社CSK(HP制作会社)やCSKマーケティング(放送・通信業)を経て、30歳過ぎから母親がガン・脳梗塞等で認知症祖母シングル在宅介護6年経験。2019年1月祖母は、認知症進行で精神科病院へ入院後2020年11月療養病院へ転院。緊急対応や週1回面会。2017年頃からフリーライター、メディア評論家、時折テレビの仕事など幅広く活動。日総研認知症ケアやみんなの介護は連載3年目の他デイリースポーツ・ヤフー等多数掲載。2020年、メディア出演や12月 『おばあちゃんは、ぼくが介護します』(株式会社法研)を出版。ツイッター @torata_t Youtube ほんやまで新聞Youtubeチャンネル – YouTube

 

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