私の介護体験談や取材から介護現場の方々へ提言する介護専門誌日総研認知症ケア『認知症介護家族の生の声』。
3月3日発売分の『認知症ケア2020春号』でおかげさまをもちまして連載2年目を迎えます。

平素からご愛読いただいている読者の皆様、日総研の編集者さんやスタッフの皆様へ感謝申し上げます。
連載第四回目のテーマは「介護現場の方々へもっと家族に協力を求めてほしい」と題し、面会時間の延長、日光浴への協力、洗濯の委譲3つを提案。
現在介護施設や病院は、新型コロナウイルスの感染拡大予防で面会を禁止中の施設が少なくなく、祖母の病院も先週から禁止になりました。
ですから現在介護者家族が協力できるとすれば、洗濯の委譲ぐらいでしょう。
それぞれ簡単にエピソードをご紹介しますね。
Contents
「面会時間の延長」
私が祖母の入院する病院へ面会に行くと、日中は上機嫌ですが夕方になれば不機嫌なケースが多いのです。
祖母が自宅で過ごしていた時と同じ現象が病院で起きていて、夕暮れ症候群かなと・・・。
夕暮れ症候群とは、夕方になると突然徘徊をしたり帰宅願望が強くなったりすることです。
夕方になるとなんとなく寂しい、切ない、悲しいと思う人が認知症以外の人でもいるでしょう、私もあります。
本人は施設や病院で他人とすごす日々を思えば、尚更だと思いますので極力夕方に面会へ行ってほしいのです。
その他の理由について思うところを認知症ケアに書いています。

「日光浴への協力」
夕方に面会へ行けない人は、日中の好天で暖かい日に日光浴を積極的にしてほしいです。
介護施設や病院は職員さんが利用者のお世話をするだけで精一杯。
介護職員と利用者が外出し散歩をしたり、レクリエーションをしたりといった時間的な余裕がなかなかとりにくいのが現状です。
先日、ある特養を取材したのですが日中でも介護士さん4人、看護師さん2人に対し 利用者が55人。
それ以外にも理由があります。
介護経営者Aさんが数か月間面会と食欲との関係性のデータを取り続けた話、祖母の主治医からのアドバイスを掲載。
「洗濯の委譲」
介護者家族はコロナウイルスが流行している今こそ洗濯をサポートすると喜ばれると思います。
施設や病院によっては、委託先に依頼している場合や介護職員とは別の洗濯スタッフがいる場合は問題ありませんが、中には洗濯までしているケースがあります。
祖母がお世話になっていたお泊りデイサービスは、洗濯も全て職員さんがしていました。
私は、「介護のお世話だけで壮絶やのに、洗濯まで大変でしょ。よかったら洗濯は僕がするんで持って帰ってきてください」と職員さんに時々声かけ。
職員さんは最初の頃私に「お気持ちだけでも嬉しいです、ありがとうございます」と答えました。
ところが、だんだん人気が上昇し新しい施設を建設し利用者が増えた頃、「すみません。今回だけご家族様に洗濯お願いしてもよろしいですか?」とヘルプ。
その時、少しは協力できたのかなと思いました。
続きは『日総研認知症ケア』に詳しく書いています。
その他脳神経外科のお医者さん、大学教授さん、フィナンシャルプランナーさん、介護福祉士さんなど幅広い観点で介護現場の皆様の悩みやお役立ち情報がいろいろ書かれてあります。
ぜひお手にとっていただき、忌憚ない感想をお送り下さいませ。
最後になりますが、新型コロナウイルス、インフルエンザ、花粉症など流行っておりますのでくれぐれも体調にご留意ください。
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