介護施設を嫌がる祖母が進んで行った3つの理由を介護経験者がアドバイス

祖母とお泊りデイサービス帰りに散歩

祖母が利用していたお泊まりデイサービスは、一軒の家がそのまま事業所となっていました。
けっして広いとはいえず一般的なショートステイに比べると、施設体制も十分とはいえません。

ショートステイはお泊まりデイに比べて、施設も広く、食事や排泄の世話もしてもらえ、風呂やベッドなどは介護用のものが用意され、預ける家族の目線では、一見ショートステイの方が安心できるように思えます。

ところが、祖母は一般的なショートステイも月に2回利用していましたが、そのたびに「二度と行きたくない」と嫌がりました。

一方、お泊りデイサービスは、「今日はお寺さん(お泊りデイサービスがお寺に似ていることから祖母はよくよんでいた)かいな?何時から?」と自ら進んで行くのです。

それでは、なぜ祖母はお泊りデイサービスだけ自ら進んで行き、他の施設を嫌がったのか。

そこには、お泊りデイサービスの職員やヘルパーの力、常連施設の確保、誤魔化しと3つの理由がありました。

特に1人で1人、1人で複数の在宅介護をしている方は介護施設に宿泊してもらわないと介護者が倒れてしまいます。

ですので、そういう方々へ参考になれば幸いです。

「お泊りデイサービスのお兄さんに恋をした祖母」

ショートステイは3食のご飯、入浴以外レクリエーションなどは短時間で、それほど活動的に過ごせるとは言い難いのです。
祖母がショートステイから帰宅すると愚痴の嵐。

「偉そうに言うやつがいるんや、私は遅くないのに早く動いてって。ムカついてムカついてほんなら帰りますって言うたんや。シンゴに電話してくれって」と私が聞くのが習慣でした。
 一方で、お泊りデイサービスについては、「(スタッフの)男の子達が優しいんだよね。いろいろゲームやカラオケできて楽しいし、落ち着くんだよ」と、家庭的な職員の対応の良さや、活動的な雰囲気を好んでいました。

祖母が行っていたお泊りデイサービスは、就寝時は布団に10人近い人数が横になって雑魚寝したり、お風呂は普通の家庭にあるものを使用しており、介護スタッフも利用者数30人近くに対し5人程。
ある日、母親が私に「ばあちゃん(祖母)な、お泊りデイ行く時だけ念入りに化粧していくで。お兄さん達に恋してるんちゃうの?」と聞いてきました。
私は全然気がついていませんでしたが、言われてみれば時間ギリギリまで口紅を塗ったり、アイシャドウをしたり、服選びに時間がかかったりとオシャレをしています。
母親が「ばあちゃん(祖母)、もうお泊りデイ行く時間やから、それぐらいで化粧大丈夫」と笑うと、祖母は「もうちょっと化粧してええやないの」と化粧をやめないのがお泊りデイサービスへ行く前の母親と祖母の会話でした。
祖母がお世話になったお泊りデイサービスは職員は30代~40代位の男性が中心でイケメン職員がズラッと勢ぞろいで皆さん温かく優しい方ばかり。
ある日、祖母の口紅を入れ忘れたことがありました。
私はイケメン職員に「ごめんなさい、口紅入れるのを忘れちゃって今からもっていきます」と伝えました。
私の電話にイケメン職員は「わざわざ来ていただくのも大変なので、今から車で取りに行きます」と。
これだけでも十分ありがたいのですが、イケメン職員はなんと一緒に祖母を車に乗せて連れてきたのです。
イケメン職員は「シンゴさんに会いたい、会いたい言うてしょうがなくてじゃあ一緒に行こかというノリになりまして」と苦笑い。
祖母がイケメン職員に恋をするワケがわかりました。
家族側からみても、仕事や(家族の)体調不良などでの緊急時でも、デイサービスや宿泊をおおむね受け入れてくれるうえ、祖母も嫌がることなく行ってくれるので、大変助かりました。
日本政策金融公庫総合研究所が調査した「介護者からみた介護サービスの利用状況によると、「利用してみたい」保険外サービスは「お泊まりデイサービス」が35.5%で最も多いのです。

「一カ所の常連施設の確保」

そして、祖母がお泊りデイサービスに行きはじめ、嫌がっていた他のショートステイへ徐々に行くようになってきました。

祖母の認知症が軽度だった頃は、介護サービスが利用できる範囲で介護施設へ行く30分前にヘルパーに来てもらい、行く準備をしてもらいます。

ヘルパーに来てもらう意味は、荷物の準備というよりは介護施設へ行くよう祖母の心を整えてもらっていました。

ヘルパーを呼ぶきっかけは、祖母が担当していたケアマネジャー歴20年近い方からの一言でした。

ケアマネージャーは「シンゴさんやお母さんだと身内で甘えてしまうんでしょうね。ヘルパーさん入れてみましょう。お祖母様は外でお仕事してはったので、他人の言うことは聞きはると思いますよ」とアドバイスをもらっていました。

もし、介護施設を嫌がるようならオススメですよ。

また、私は祖母にショートステイへ行ってもらうために「今日、お寺さん(祖母のお泊りデイサービスの俗称)に行くんやからな」と誤魔化していました。

ショートステイへ行き帰宅すると祖母は私に「こらっ、シンゴ私をだましよったなあ」とゲンコツボースをして少し怒って帰ってきますが、激怒しているわけではありません。

ただ、そこから「あの女職員がムカついた」、「食事がおいしくなかった」、「何もすることがなくぼーっとするだけで死にそうだった」など1時間近く祖母のお話を聞いていたのですが・・・。

時には、「お姉さんが優しくしてくれて楽しかったよ」と笑いながら帰って来ることもありました。

ですので、一カ所でいいので常連の介護施設を見つけると、誤魔化しながらではありますが、介護者が休息する確率が上がるでしょう。

まとめると、祖母が嫌がっていた介護施設へ行くようになった理由

①お泊りデイサービスの職員に恋をした

②30分前のヘルパーを呼ぶ

③常連の介護施設が見つかり、他の介護施設へ行く時も「常連の介護施設へ行くんやで」と誤魔化していた

ほんまやで~ほんまやで~

認知症祖母がお泊りデイサービスのイケメンお兄さんと塗り絵の話を一緒に聞いているシーン

1 thought on “介護施設を嫌がる祖母が進んで行った3つの理由を介護経験者がアドバイス

  1. とても良いお話しでした。
    私の義母も強い認知症がありました。
    ショートステイを利用したいとお試しお泊まりをしましたが、激怒して帰って来ました。それからショートステイの利用はありませんでしたが
    家族全員用事が出来留守になる日があり
    ショートステイを利用せざるおえなくて
    明日からお泊まりと主人が伝えました
    「何拍するの?」と義母
    二泊三日と答えた主人にとても嫌な顔をしたのを覚えています。
    その日の夜主人が寝ようと部屋に行くと義母が居なくて…
    ショートステイへ行くのが嫌での徘徊でした。
    いつもとは違う杖をつき、空っぽのカバンを待って…でした
    家族全員で探しました
    探していた娘の先に1台の救急車が止まっていました
    もしかして…と中を覗くと見覚えのある白髪の頭が
    側に居たお巡りさんに中にいる人って〇〇〇〇ですか?と尋ねると、そうですがあなたは?と聞かれ「孫です」と伝えると
    頭から転んだのをたまたま通りかかったカップルが救急車を呼んでくれたそうです
    ただ、名前は言えたけど住所や電話番号が言えず搬送できずにいたそうで、娘が乗り込み搬送となりました
    幸い検査の結果骨折等無く帰宅となりました(次の日顔は紫色になりましたが)

    職員に恋をした
    グループホームの時にありました
    若い男性職員が動くと目で追っていました
    施設長が今日は来ると伝えると
    みな部屋に戻りお着替えをしてお化粧をして出てきました
    いくつになっても女性なんだな…と
    義母も私より真っ赤な口紅をつけていました

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