介護職員取材 介護報酬の改定で介護外サービスが使いやすくなる理由

介護
祖母が入所した老健の施設サービス計画書

私のように「ほんの少しの用件でも1人で遠方の高齢者施設へ行かなければならない」人へ朗報だ。今春の介護報酬の改定で介護外サービスが利用できやすくなる。

今回の介護報酬改定で、「特定事業所加算の見直し」により、ケアマネージャーが「高齢者施設以外の介護外サービス利用を説明するように」と項目が加わったのだ。

具体的に要介護者や介護者にどういうメリットがあるのか、サービス高齢者住宅に勤務する西本章一さんのお話も交え説明していくので、参考にしてもらえば幸いである。

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「遠方の病院に些細な用事で行かなければならない時に」

今回、記事を執筆するには、きっかけがあった。2021年3月末、祖母が皮膚や筋肉に細菌感染が起こり、致死率40%近い「壊死性軟部組織感染症」を発症し、緊急入院。

私の家庭は、母親がガン・うつなどで入退院繰り返し、兄弟は結婚・祖母と疎遠で協力が得られない。なので、私が30歳過ぎから祖母と母親を1人で介護や用事をして8年目になる。

今、ヤングケアラーなど若者介護が注目されているが、私もその一人だ。

祖母は、要介護5の全介助が必要で、コロナ禍も重なり、受け入れ先病院が少なく私の自宅から片道1時間30分かかる。

右下肢壊死性軟部組織感染症で倒れた祖母に出版報告
右下肢壊死性軟部組織感染症で倒れた祖母に出版報告

先日、入院中の祖母の病院先から「すいませんが、おしりふきと口腔液が急に足らなくなってしまったので持って来て下さい」と連絡があり、「正社員で働けない原因の一つ」と苦言を呈した。すると、サービス高齢者住宅職員の西本さんから「病院に行かなくていい方法がありますよ」と助言をいただいたので取材した。

厚生労働省は、今回、デイサービス等介護保険サービス以外の事業所を評価する区分を創設。事業所や自治体等が提供するサービスが包括的・総合的に提供する生活支援サービス(インフォーマルサービス含む)居宅サービス計画を作成していること」が新たに追加。

西本さんによれば、「前々からケアマネさんたちには言われていましたが、この人たちは介護保険を使わないと収入にならず放置されていたんです。その件に肝を冷やした厚生労働省が今回の改正で鞭を振るいました」と話す。

例えば、在宅介護をする際、介護サービスといえばケアマネージャーから「どこのデイサービスにしましょうか?」と言われるのが通例だったのには、こうした背景があったのだ。

「介護保険外サービスの有効活用が当たり前の時代に」

「介護保険外サービス」とは、介護保険以外の介護サービスであり、近年増加傾向にある。

要介護者が介護サービスと介護外サービスを一緒に使う「混合介護」も全然OKだ。ただし、介護外サービスは、自費になるので注意が必要だ。1.~6.のようなサービスがある。

  1. イオンなどスーパーマーケットが展開する宅配サービス
  2. 一人で外出が困難な人などを対象に民間や自治体が外出支援をサービス
  3. きざみ食・ミキサー食など要介護者の状態にあった食事を自宅まで持ってきてくれる食事宅配サービス
  4. 食事・掃除・洗濯・お風呂の掃除など家事代行サービス
  5. 夜間から早朝のみ格安で宿泊できるサービス
  6. 各自治体が実施するお話会や体操教室

今回の介護報酬改定で西本氏は「例えば、短期目標に「外部の人たちと交流し社会参加を持つ」があったとしてサービス内容にデイサービスを利用するとあったとします。これを社協の高齢者教室に参加するとか町内の環境清掃に参加する等にしなさいと今回の改正でいっているのです」と諭す。

前述した祖母が入院中の病院に家族全員が行けない時に、①や②が活用できそうだ。

諸外国では、以前から福祉に関して多様な福祉サービスが提供されている。

スウェーデンの「シニア住宅」は、55歳以上の希望者のみ入居可能な住宅です。住宅内に、フィットネスジム・学生寮・家族が寝泊まりできるゲストルーム・認知症のグループホーム・デイサービスがある。住宅の外では、スポーツ大会・音楽会・食事会が随時開催。ここに住む学生・住人と要介護者が一緒に生活することで、高齢者の孤立や認知症抑制につながっている。

あるいは、オランダの「ホグウェイ」は、認知症の高齢者が少人数で集団生活を送りながら、介護スタッフや料理や掃除をするホームサポーターが必要な時をサポートするコミュニティーだ。

ケアする側が高齢者のライフスタイルを把握しているからこそケアされる側がある程度自由に行動できる考えだ。

ケアマネージャーから「介護サービスと介護外サービスを合わせて気軽に使って下さいね」とアドバイスをうける時代がくる。

要介護者や介護者にとって介護サービスのオプションが広がるのは、大変喜ばしく、更なるサービスやケア向上も期待できる。

介護サービスと介護外サービスを上手く活用できるか否か、それを親切に説明してくれるケアマネジャー選びが重要といえるだろう。

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