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大津の園児死亡事故で園長に容赦ないマスコミ,そのエネルギーを飯塚へ向けろ

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滋賀県の大津市の交差点で乗用車と軽乗用車が衝突し、保育園児13人と女性保育士3人の列につっこんだ。

2歳児の2人が死亡、1人が意識不明の重体、他園児の男女8人が負傷、女児2人、保育士3人が軽傷。

2人の死亡と14人が重軽傷を負った。

滋賀県警によると新立文子52歳ともう一人62歳を自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で現行犯逮捕。

もう一人は「過失の度合いが低い」と釈放された。

事件当日の夕方、今回の事件の記者会見が開かれ、泣き崩れた園長に記者が容赦なく質問を浴びせたり、愚問を続けるマスコミに批判が殺到。

そしてマスコミへの批判は池袋の母子死亡事故を起こした飯塚幸三の報道姿勢にも向けられている。

筆者自身、マスコミで記事を書き、30歳過ぎから認知症祖母の在宅介護を6年経験した一人、参考拙稿(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190428-00000104-dal-life)

として大津の園児死亡事故と飯塚の報道の温度差や飯塚の家族の責任追及は必須だと考えるからだ。

『記者会見や愚問な質問内容に批判殺到』

会見で記者は『レイモンド淡海保育園』の若松みどり園長に「昔から危ない場所だと認識していないのか?」、「園児たちに声をかけるとすれば?」、「散歩を出発する園児は普段と変わらなかったのか」などと矢継ぎ早に質問。

若松園長は涙を流し言葉を振り絞りながら答えられる範囲で精一杯答えた。

しかし、車がつっこんでくるのは予測不可能な事案だろうが、「昔から危ない場所と認認識していたか」、「園児は普段と変わらないのか」という質問は本当に記者?と疑いたくなる愚問。

さらに、会見が終了予定にも関わらず質問を続ける記者までいて、若松園長は号泣しながら会見場を後に。

記者会見で園児を亡くしケガを負わせ深い悲しみにくれていることに対するマスコミの配慮は感じられなかった。

マスコミのこのような姿勢にツイッター上は《保育園側に落ち度ないだろ弁護士が説明するだけで十分》、《同年代の子を保育園に預けてる親として見てられない》 、《被害者の保育園関係者を引っ張り出し、吊し上げるような会見》、《記者の質問がおかしい。子供たちは信号待ちをしてて完全に巻き込まれてる。保育園側に落ち度はない、 悪いのは車を運転していた運転手》などと批判が殺到している。

『飯塚幸三は上級国民だから報道されないのか』

一方、先日ブレーキをかけず加速しながら暴走しごみ収集車に衝突。

複数の人達をひき、3歳の子と31歳の女性が死亡、8人が死傷した池袋母子死亡事故を起こした飯塚幸三。

飯塚は元旧通産省、元クボタ副社長で「上級国民だから逮捕されないのか」と誤解をうんだ。

著名で入院中のため、逃亡や証拠隠滅の恐れがないことや逮捕すれば48時間以内に送検し、20日以内に起訴か不起訴を決定する必要がある。

なので、体力が懸念されることから逮捕せずに任意で取り調べていると言われている。

警視庁の捜査の甘さも感じるが、「上級国民だからマスコミは忖度し報道や追及を控えているのか」と言われても仕方ないのではないだろうか。

なぜなら、マスコミの飯塚への追及が極めて弱い印象をうけるからだ。

GWに入ってからは、一部マスコミがアクセルとブレーキに異常がみつからなかったのを伝えた程度。

深掘りしたり、飯塚本人の元への取材記事もみかけない。

飯塚の被害にあった遺族の夫は記者会見で「たった一瞬で私たちの未来は奪われてしまいました。悔しくて悔しくて仕方がありません。(中略)私の最愛の2人の命を奪ったという、その罪を償ってほしいとコメントしている。

3歳の子供と31歳の妻の命が一瞬で奪われた夫にとって飯塚の謝罪会見や逮捕がせめてもの償いになるのではないだろうか。

ツイッターでの反応も《飯塚はスルーなのに今回の大津の事故で記者会見をした保育園には厳しく責めるマスコミ》、《保育園をせめる暇があるなら飯塚を責め立てろ》、《信号守って轢かれた被害者を責めるなんてどうかしてる。そのエネルギーを池袋の飯塚幸三に取材行け》などと防ぎようがない事故を追及し、防ぎようがある事故を追及しない矛盾したマスコミの報道姿勢に批判が続出。

『マスコミは防ぎようがある事故へエネルギーを向けるべき』

大津の園児死亡事故は横断歩道を渡るのを待っていて信号は青だったところを突然乗用車がつっこんできて事故にあった。

職員や園児には何の落ち度もなく、悪いのは運転手だろう。

一方、飯塚は猛スピードで数十メートル先の横断歩道を渡っていた母子をはねた。

アクセルやブレーキに異常はない。

また、介護経験者として老化や認知症の兆候は見抜けるし「少しでもおかしい」と思えば早急に脳神経外科や認知症専門外来を受診すべき。

本人が行かないなら無理にでも連れて行き、定期受診や服薬させるのは家族の責任でもある。

飯塚は2年前の平成29年に75歳以上が義務づけられている運転免許の更新時にうけた認知症機能検査で「記憶力や判断力に問題はない」と判定。

しかし、認知症は数ヶ月から1年単位で急進行する場合がある。

祖母は昨年夏頃から着衣着脱、トイレの仕方、異食、箸の持ち方などを忘れたり、毎日のように部屋を散乱させるなどした。

マスコミで記事を書く者として予見不可能で運転手に非がある事案に保育園側を責めるような記者会見や質問は控えるべき。

今日の記者会見や取材エネルギーを防ぐことができたはずの飯塚へ向けてもらいたいもの。「国民の上級国民だから報道されないのか」のモヤモヤを一刻早く解消してほしい。

-メディア, 介護

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関西出身。株式会社CSK(HP制作会社)やCSKマーケティング(放送・通信業)を経て、30歳過ぎから母親がガン・脳梗塞等で認知症祖母シングル在宅介護6年経験。2019年1月祖母は、認知症進行で精神科病院へ入院後2020年11月療養病院へ転院。緊急対応や週1回面会。2017年頃からフリーライター、メディア評論家、時折テレビの仕事など幅広く活動。日総研認知症ケアやみんなの介護は連載3年目の他デイリースポーツ・ヤフー等多数掲載。2020年、メディア出演や12月 『おばあちゃんは、ぼくが介護します』(株式会社法研)を出版。ツイッター @torata_t Youtube ほんやまで新聞Youtubeチャンネル – YouTube

 

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