2週間隔離、歯科治療放置で1ヶ月で自立歩行から寝たきりの母親、精神科病院選びで失敗しないコツ みんなの介護連載264回目

ケアラー関連

読者の皆様、こんばんは。『おばあちゃんは、ぼくが介護します。』の著者であり介護作家・メディア評論家・「よしてよせての会」代表の奥村シンゴです。

2021年8月、母親が身体表現性障がいで精神科病院に医療保護入院になったのは、前回お知らせしました。あれから約2ヵ月。母親の健康状態は、快方に向かうどころか悪化の一途をたどっていて、さまざまなハプニングがありました。正直申し上げて、この精神科病院に入院させたのは、「大失敗」でした。その中から、私の経験を基に「入院病棟を常時把握しておく」「主治医と直接面会」「セカンドオピニオンを得る手段」などをご説明いたしますので、ぜひ精神科病院選びの際、参考にしてください。

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「入院が隔離室や閉鎖病棟の場合、具体的な根拠を聞く」

母は、2年ほど前から「お腹が痛い」と訴えていましたが、症状はそれほど酷くありませんでした。ところが、約1年前から症状が強く出るようになり、5ヵ所の病院に診てもらい、いずれも「原因不明の腹痛」「極度の便秘」「身体表現性障がい」と診断。要介護認定を申請したものの、「要支援2」でした。要介護認定は、「機能的疾患」について、本人や家族の負担に比べて要介護度が上がりにくいのです。

現に、母親が利用できる介護サービスは、30分間のヘルパーが週3回程度で、朝・昼・夜・寝る前の飲食や服薬に到底対応できません。そして、飲食や服薬がほぼ一人でできず、5ヵ月間で体重が5キロも減少して、31キロになってしまいました。

母親は低体重・低栄養状態でした。病院や高齢者施設の多くはリスクが高い患者を受け入れたがらない傾向があり、ことごとく断られました。

そこで、今年8月にケアマネジャーや訪問看護士と相談の結果、母親に少しの間、精神科病院で体調を整えてもらおうと、やむなく「医療保護入院」を決断しました。

精神科病院の入院形態は、患者本人に入院意思がある「任意入院」、家族などが入院を決める「医療保護入院」、精神保険指定医の判断で72時間以内入院可能な「応急入院」、自殺や他傷行為の恐れがある場合の「措置入院」の4種類があります。

入院後、すぐ母親から「蛍光灯の明かりとトイレがあるだけや。私、歩けんようになるで。こんな場所に閉じ込めんといて」と悲痛の電話がかかってきました。精神科病院の部屋の形態は、他の患者から身を守り、自殺防止を目的とする「隔離室」、病棟の出入口が施錠され患者が自由に出入りすることができないようにしている「閉鎖病棟」、1日8時間以上施錠されない「開放病棟」と3種類があります。母はそのうちの「隔離室」にいたのです。

私は、「母親は、隔離する症状じゃない。開放病棟に移してください」と訴えました。しかし、主治医は「病院のルールで入院後2週間は隔離室に入ってもらう」の一点張りでした。「病院のルール」で隔離室に入れるというのは、おかしいと感じました。そこで調べてみると、「隔離室」へ患者を入れる条件があることを知りました。

隔離室に入るルール

  1. 他の患者との人間関係を著しく損なうおそれがあるなど、その言動が患者の病状の経過や予後に著しく悪く影響する場合
  2. 自殺や自傷行為が切迫している場合
  3. 他の患者に対する暴力行為や著しい迷惑行為、器物破損行為があり、他の方法ではこれを防ぎきれない場合
  4. 急性精神運動興奮などのため、不隠、他動、爆発性などが目立ち、一般の精神病室では医療・保護を図ることが著しく困難な場合
  5. 身体合併症を有する患者について、検査および処置などのため、隔離が必要な場合
事前に入院形態を確認しておく

母親は、(1)~(5)のどれに該当しているのか疑問でした。その影響か、入院から1週間で自立歩行から車椅子となり、電話が難しくなるほど体力が低下して、会話が通じづらくなってしまいました。

①と②の写真参照

①7月下旬の母親写真
②入院1ヶ月後の母親写真

精神科病院勤務の知人は、続きは、https://www.minnanokaigo.com/news/kaigo-text/home-care/no264/ をご覧ください。

また、こうした病院・高齢者施設や職員のリアルな実態は、近著『おばあちゃんは、ぼくが介護します。』(株式会社法研)に書いています。今、クローズアップされているヤングケアラーなど若者介護問題と合わせて是非ご一読ください。

加えて、2021年9月にヤングケアラー・若者ケアラー・就職氷河期ケアラーを対象に「よしてよせての会」を立ち上げました。話し合うだけでなく、国・自治体・政治家などに必要な介護政策を提案、啓発活動、レクリエーション、就業サポートと実効性のあるコミュニティーを目指しています。詳しくは「よしてよせての会」ホームページをご覧ください。

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