療養型病院選びは慎重に、祖母が大病発症し余命宣告、介護者の後悔、みんなの介護253回目連載

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介護メディアアクセスNo.1、テレビやCMで話題みんなの介護連載第253回目アップ。 

読者の皆様こんにちは。介護作家、ケアラー支援活動、メディア評論家などで活動中の奥村シンゴです。

「在宅介護をしたいけど、仕事や育児があるし、施設へ預けるしかない」という話をよく耳にします。さらに「介護者が在宅介護を希望しても、医療行為が必要となるため、療養型病院へ転院するしかない」ケースもあります。

私の祖母は、認知症が進行し、2019年1月に精神科病院へ入院。その後の2020年11月、療養型病院へ転院しました。その直後、皮膚や筋肉に細菌感染する壊死性軟部組織感染症で急性期病院へ入院し、命の危機に瀕しました。

私は、30歳過ぎからほぼ一人でケアをしてきた祖母と「最後まで一緒に自宅で過ごしたい」と在宅介護の道を模索しましたが、主治医や周囲から猛反対されて断念せざるを得なかったのです。今回は私が経験したことを交えて、療養型病院の現状についてお話致します。

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「療養型病院が抱えている課題」

祖母は、急性期病院の主治医や看護師の迅速な診断と治療で、奇跡的に一命をとりとめました。

壊死性軟部組織感染症は、足を切断して抗菌薬を服用すれば完治が期待できますが、高齢者の場合では簡単にはいきません。というのも、高齢者は、足を完全切断して全身麻酔で手術をすると傷の部分から大出血して死に至るリスクが高くなるため、部分的な処置しかできないケースが多いからです。

祖母は、幸いにも順調に病状が回復し、全身点滴・酸素マスク・昇圧剤・輸血治療を行うことができました。

その後、急性期病院の治療を終え転院が必要になり、「元の療養型病院へ戻るか」「新たな療養型病院を探すか」「在宅介護をするか」の三択でした。実は、祖母の病気は主治医から「もう少し早期に発見できていれば足を切断する必要がなかったかも」と言われました。

祖母が入院していた療養型病院は、外来診療がない療養病棟専用で要介護度が高い寝たきりの人が多く、主治医は高齢の勤務医が主体でした。外部の目があまりないせいか、院内に活気がなかったり、受付すぐ横に霊安室があったり、入院後の病状報告がほとんどなかったりと対応に疑問を感じていました。

今、考えればもう少し病院探しをしっかりしておけば良かったと後悔していますが、重度認知症、要介護5で全介助と高度な医療ケアが必要な祖母を受け入れてくれる病院自体が少ないのです。

療養型病院は急性期病院に比べ、主治医や看護師、介護士の数が少なく細かなケアができないのが現状です。

さらに、祖母の主治医は、「お一人で介護されるのは、かなり困難です。2時間から3時間に1回体位変換をしますが、体重も45キロあり、看護師2人がかりです。しかも、傷から細菌が侵入すると再発リスクが上昇します。そして、2時間に1回患部にクリームを塗ったり、経鼻経管栄養、たんの吸引といった細かなケアが必要になります。さらに言えば、コロナ禍で在宅介護時に急変しても対応が難しい」と言いました。

主治医の話を受けて、私は断腸の思いで在宅介護をあきらめました。

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重度患者の転院先選びは家族に選択肢がほぼないことも

私は、祖母のために新しい療養型病院を探し始めたものの、急性期病院の退院支援室の担当者が、とにかく早く祖母を退院させようとする一心で親身に相談に乗ってくれませんでした。

私が「病院を複数見学・面談したい」と言っても、退院支援室の担当者は、「1ヵ所だけ療養病棟をご紹介しますので、そこかお祖母様が入院されていたところに戻ってください」の一点張りでした。

療養型病院はほとんど選択肢がないケースも
療養型病院

急性期病院は、救急患者が優先です。仮に長期入院をすれば、診療報酬が減り、経営に響きます。新型コロナウイルス感染症の影響で病床がひっ迫しているので、仕方がないのかもしれません。

急性期病院の退院支援室の担当者から紹介された療養型病院の情報は、「壊死性組織軟部組織感染症の患者を受け入れたことがある」程度で、具体的な事柄が今ひとつわからずあやふやでした。

私は、インターネットや知人の医療従事者に聞いて病院を調べました。しかし、続きは、https://www.minnanokaigo.com/news/kaigo-text/home-care/no253/ をご覧下さい。

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作家・メディア評論家 奥村シンゴ
認知症祖母、精神疾患母親を30代前半から介護し9年目、作家やメディア評論家、元放送業奥村シンゴのチャンネル。経験や取材等から悩み解決のヒントやリアルな実態を配信。チャンネル登録、高いいね大歓迎。 単著『おばあちゃんは、ぼくが介護します。』(株式会社法研) HP ツイッター @torata_t、Facebook 奥村...

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