コロナの面会制限で祖母に半年会えず・・工夫してほしい3つのこと 介護専門誌日総研認知症ケア連載

介護

読者の皆様、こんばんは。作家・メディア評論家・ほんまやで~新聞編集長の奥村シンゴです。

この度、介護専門誌の日総研認知症ケアさんの2020年春号が発売され、私の連載が106ページから110ページまで6ページに渡り掲載されましたので一部を抜粋しご紹介させていただきます。

医療・介護従事者の皆様には、新型コロナウイルス感染症の感染対策を徹底しがら患者の治療にあたっておられ頭が下がる思いです。

一方で、介護者は、本人に会えず悶々とした日々を送っている人が少なくないでしょう。

筆者は、30歳過ぎから認知症祖母を6年ほぼ1人で在宅介護しました。2019年1月、祖母が精神科病院へ入院し2020年11月療養病院へ転院。

祖母が医療病院へ転院した直後は、オンライン面会が可能だったのですが新型コロナウイルス感染症の感染拡大で面会禁止になってしまいました・・・。

祖母は、1週間前から右ひざや可動性関節炎で38.5℃以上の発熱で、予断を許さない状況ですが顔すら見れないので、在宅介護に戻すか検討中。

参照 https://this.kiji.is/735415175997669376?c=39546741839462401

ただ、母親は、身体症状(母親の場合腹痛)があるにも関わらず、診断や検査に異常がない「身体表現性障害」で入退院を繰り返しています。

また、筆者には弟と妹がいて介護の協力を相談しましたが、「仕事が忙しい」、「子供の世話がある」と断られました。

ですので、筆者が要介護5、精神保健障害手帳1級、重度認知症の祖母をシングル介護するのは容易ではありません。

話が少しそれましたが、コロナ禍に“介護者の筆者が高齢者施設の皆様に工夫してほしい「連絡帳のデジタル化」、「見守りサービスの活用と効果」、「カンファレンスを病院外かオンラインで定期実施」3つを提案しますので参考にしてください。

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「連絡帳のデジタル化」

利用者家族の不安を取り除く方法として、高齢者施設の多くで利用者の様子を伝えている連絡帳を応用し、活用できるはずです。

利用者家族全員に送るとなると、時間の手間やコストがかかると思いますので、電子メールかLINEで送ってほしい項目は下記の①~⑧です。

  1. 発熱や食欲不振など体調に変化があったかどうか
  2. 食事量を5段階もしくは10段階で平均数値化
  3. 夜間から早朝の平均睡眠時間
  4. 排せつの調子
  5. 介護拒否したか、否か。介護拒否をした場合、どういう場合か
  6. リハビリ内容と成果
  7. 服薬の種類や量の変化具合
  8. 本人との印象的なエピソードを具体的に1つ

この8項目について全てではなくてもかまいませんが家族が気になる部分だと思い挙げさせていただきました。

こうした具体的な本人の心身の様子がわかるだけで、利用者家族は安心すると思います。

特に施設や病院へ預けたり、遠距離で介護をする利用者家族の皆さんにとても喜ばれるのではないでしょうか。

オンライン面会が禁止されると利用者家族が本人と会えるのは高齢者施設から短期で外泊、急病時、看取り時、転院時ぐらいでしょう。

筆者が祖母に会えたのは、「精神科病院の退院手続き」と「療養病院の入院手続き」のためです。

筆者が療養病院で入院の手続きや説明を受けている時、精神科病院から介護タクシーで運ばれてきた祖母に会いました。

療養病院の看護師が「おばあさま(祖母)、シンゴさんに何かお話をしたいことはありますか?」と少しだけ時間をとっていただきました。

「ばあちゃん(祖母)俺、覚えてるか?」と聞くと、祖母は「あんたはん、お兄さん、どちらはんでっか?」と言いました。

筆者が「ばあちゃん、シンゴやで。覚えてへんわな」と返すと、祖母が「あ、そうでっか。ご苦労さん」と前よりか細い声で話したのです。

祖母と筆者の一連のやり取りに療養病院全体が笑いに包まれました。

 コロナ禍で高齢者施設に入院や転院し症状の悪化や進行した家族はなおさら本人の様子が心配や不安になると思います。

祖母が通所していたデイサービスの連絡帳(私の汚い文字付 笑)

「カンファレンス、病院外かオンラインで定期実施を」

新型コロナウイルス感染症が再び感染者数が増えた影響でカンファレンスが中止になる高齢者施設が増えているようです。

祖母が入院する療養病院は、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、建物の中に利用者家族が入ることすらできません。

カンファレンスは、2~3ヶ月に1回程度、利用者家族が利用者本人の治療内容・高齢死者施設の心身の様子・今後の治療方針などを主治医・看護師・作業療法士などから聞き、意見交換をする場です。

 高齢者施設側からすれば、新型コロナウイルス感染症の院内感染やクラスターを防止し利用者や職員の命を守るのが使命と責任なのは多くの利用者家族が理解していると思います。

また、万が一新型コロナウイルス感染症の患者を発生させてマスコミに報道されてしまったら利用者が減少し経営難に陥る可能性があり現場がピリピリしているという話も聞いています。

 一方、利用者家族側からすれば、「利用者本人のリハビリの経過や内容を知りたい」、「主治医の治療に対する考えが気になる」、「ケアをしている人たちは普段どういう点に気をくばり介護をしてくれているのだろうか」など気になるものです。

 高齢者施設と利用者家族のお互いの葛藤がありますよね。

しかし、面会が禁止された上にカンファレンスまで実施されない現状では、利用者家族が主治医・看護師・作業療法士・介護士と複数から直接意見を聞く機会がなくなっています。

そこで筆者は、高齢者施設外でカンファレンスの実施を検討していただけないかと考えています。

続きは、https://www.nissoken.com/sales/z_bk_form.html からお買い上げいただき、ご覧ください。

ちなみに、筆者は昨年12月9日に『おばあちゃんは、ぼくが介護します。』(株式会社法研)を出版し、全国の紀伊国屋やジュンク堂など書店やアマゾンなどネットで好評発売中です。

おばあちゃんは、ぼくが介護します。ジュンク堂書店難波店で撮影。

 30歳過ぎから認知症祖母を在宅で6年間、施設で2年間計8年間介護した体験から得たノウハウや新型コロナウイルス感染症の介護者対策までまとめた実用書。

本誌はじめ読売新聞、共同通信、ヤフーニュースなど多数のメディアに紹介され、ジュンク堂書店ランキング1位を獲得。映画『痛くない死に方』や『けったいな町医者』でおなじみの長尾クリニック院長長尾和宏先生や「ヤングケアラー」の第一人者澁谷智子様から書評をいただきました。

読者の皆様から「著者の体験だけに収まらず、介護にまつわるデータや制度もわかりやすく掲載している」、「新型コロナウイルス感染症の対策が斬新」など読者から声を頂戴し、好評発売中です。是非高齢者施設で従事していらっしゃる皆様にもご一読いただきまして、忌憚ないご意見を頂戴できれば幸いです。

ヤングケアラー研究第一人者でテレビ・新聞等メディア多数出演『ヤングケアラー わたしの語り 子どもや若者が経験した家族のケア・介護』絶賛発売中の成蹊大学澁谷智子教授

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